爺 我流 てんから
私の てんから
秩父山塊の各谿の源流域
幽玄な原生の森と谷は、懐古の匂いがする・・・、
古来伝統のてんから
竹竿に馬素を繋ぎ 自作の毛鉤を結べば 杣人達の郷愁か、
魚を獲るは 遠くの昔に忘れて、天女毛バリを追う居付きの赤岩魚達の姿に心騒ぐ
厭世の美学か 狭量な偏屈なのか・・・、 守るぺきは この地の伝承てんから。
人の通わぬ源流に分け入って、 幽玄な美しい情景に感嘆しつつ 岩魚達が棲むか棲まぬか判らぬ細流にてんから竿を出す。 棲んでいなければ それもよし・・・ 棲んでいれば ゛すまんナァ 少し遊ばせてもらうよ…゛ と毛バリを振る。 秩父山塊特有の 赤く装った奴なら とても よし・・・ チョイト 写真に撮らせてもらおうか。 少し遊んで “達者で子孫を増やせョ・・・” と流れに戻す。 |
我流 源流てんから | ・てんから釣りは百人百様です。 “私は こう拘っております。” だけのこと。 |
私の釣り | 源流域の細流に遡り入って棲む岩魚を観察する。 釣漁欲はなく、云わば「岩魚ウオッチング」。 |
竿と仕掛け 二題 | 「振りてんから」と「提灯てんから」。 源流域の細流で岩魚を誑かし遊ぶ仕掛け。 |
毛バリ | 毛バリは踊り子、私は演出者。 毛バリには拘りません、よりも如何に操るか・・・、使う毛鉤のタイプは1種類だけ。 |
毛バリの操り | 如何に毛バリを操るか・・・。 |
「てんから」と「テンカラ」 | 単なる釣り法の呼び名と両者を混同してはいけない、そこには歴然とした違いがある。 |
師、康吉翁 語録 | ・昭和61年の夏、入川の赤沢谷出合い下で出会った老師、若い頃は漁を生業にもとしたと云う。全ては此処に…。 |
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釣り人の「五 戒」、 | ・原生の自然の中で遊ばせてもらうのには、やはり守らねばならぬ戒律があるのです。 |
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山行き 谷行き の 用具、 | ・源流域を歩き回るには、最低限必要な用具があります。安全の為・魚達の為、装飾はいらない、単純で機能優先。 |