てんから庵閑話 メニュー

てんから庵  閑 話

幾霜月 山谷を経巡っておりますと いろいろなことがございます、そんな徒然を今昔の逍遥記から。



 時の移り変わりによって谷の様相や環境や状況の変化もございますこと、ご理解下さい。

山谷での・・・こと、
 山谷を経巡りおりますといろいろな出来事が・・・、それは浪漫とも云えるのでしょうが・・・。
・・ 谿の独り寝、古の亡者達と・・・、(於 滝川水系 本谷) 平成 2年 初夏 ・滝川を遡って直蔵淵の淵尻で幕しました・・・。
岩魚は啼いて・・・、(於 入川水系 大赤沢谷) 平成 5年 初夏 ・落ち込みの溜まりに毛バリを落すと…大きな雌岩魚だった・・・。
藤の花が咲いたら 竿の谿見せに・・・、(於 滝川水系 豆焼沢) 平成 6年 晩春 ・山に藤の花が咲いた、いよいよ四太郎丸の出番だ・・・。
納竿の儀は 厳粛に・・・、(於 滝川水系 豆焼沢) 平成 7年  秋 ・一年の締めくくりは 総からくに感謝せねば・・・。
坂爺が蜂に刺されて・・・、(於 谷津川水系) 平成 7年  秋 ・蜂に刺されますると 恐ろしいことに・・・。
熊は恐ろし 見かけますると・・・、(於 和名倉沢) 平成 8年 晩夏 ・山に棲む生き物は愛しいけれど やはり 出逢いたくはない・・・。
不穏な 春の釣り日和・・・、(於 安谷川水系 本谷) 平成11年  春 ・刑事は 『妙な物をみませんでしたか・・・?』 と 聞いてきた。
  霧のトーバク沢、(於 滝川水系 豆焼沢)   平成11年 初秋   ・今も、あの中年の男は、此の谿で小さいけれど素晴らしい滝を目指しているのだろうか。 
奥武蔵で幻しの泥鰌赤岩魚を追え…、(於 奥武蔵の関ノ入ヤツ) 平成14年  夏 ・此処、奥武蔵の源流に泥鰌のような腹の赤い岩魚が棲むと云う。
六助沢 慕情・・・、(於 中津川水系 六助沢) 平成14年  秋 ・原全教の「冬の秩父・中津川から神流川へ」から支流の六助沢へ。
我ら爺は、胡乱な妖怪か・・・、(於 入川水系) 平成15年 初夏 ・我ら爺は歳寄りだが、若い女子に好かれたい。色即是空・・・色即是空・・・。
シマッタ、彼の爺に万に勝ってはいけなかったのだ…(大血川水系) 平成15年  春 ・釣りは単独行くに限る、でも…たまにはこんな釣りもいいか・・・。
我ら爺の赤岩魚の谿・・・、(於 滝川水系 某谷) 平成16年  夏 ・『マンセ〜マンセ〜』 我らの谿は健在だ・・・。
見張り番岩魚のいる市兵衛沢・・・、(於 浦山川水系 市兵衛沢) 平成16年 初夏 ・“何でこんな細流に棲んでいるんだ・・・”
我ら爺達の谿は平穏か・・・前編、(滝川水系 某谷) 平成17年  夏 ・厳しい冬もあった、台風の大水もあった、様子をみに行ってみなければならぬ・・・。
我ら爺達の谿は平穏か・・・中編、(滝川水系 某谷) 平成17年  夏 ・我ら爺は山越え谿を遡り、泊まりがけでお前らに逢いに来たぞ・・・。
我ら爺達の谿は平穏か・・・後編、(滝川水系 某谷) 平成17年  夏 ・『オ〜ィ 岩魚共』達者でいるか、いるなら早く顔見せろぃ・・・。
廃集落の社に・・・、(浦山川水系 冠岩沢) 平成17年  夏 ・人の去った集落の社に、誰が供えたか赤い花が手向けられてあった・・・。
アレレェ 水が濁ってきた、(於 奥武蔵某沢) 平成17年 初夏 ・G・ウイークの最中、定岩魚に逢いに奥武蔵の小沢へ入ったのだが…。
一番奥に棲むお婆さん・・・(中津川水系 某谷) 平成17年  秋 ・其の谷の一番奥に、お婆さんは独りで棲んでいる・・・。
チクショー!こんなに汚しゃぁがって・・・(於 滝川水系 本谷) 平成17年  秋 ・神聖な直蔵淵を、汚しゃぁがって・・・。
出やがった!燕の滝太郎に貫禄負けした…(於 滝川水系 豆焼沢) 平成17年 初夏 ・燕の滝太郎は尺五寸、六号の黒毛バリを振り込めば・・・。
燕の滝太郎は何処へ・・・(於 滝川水系 豆焼沢) 平成17年 初秋 ・クマ爺と共に燕の滝太郎に逢いに出かけたのだが・・・。
ミグロの通ラズを泳ぎ抜く夢・・・しかし。(於 滝川水系 本谷) 平成17年  秋 ・あの深い深い瀞場の水面上から高い高い岩壁を仰ぎ見てみたいものだ。
竿を振り回したらいけないんだよ〜。(於 高麗川) 平成18年  春 ・『おじさん、竿を振り回しちゃダメじゃないかぁ』 突然に声がした。
下界は暑い! 蛇岩ゾリの瀑で涼む。(於 中津川水系 広河原沢) 平成18年  夏 ・梅雨が明けたら猛暑猛暑、さらば奥谿で涼むぺし。
続・六助沢慕情・・・(於 中津川水系 六助沢) 平成18年 初秋 ・塞がる堰堤を巻き上る趣も失せて六助沢を後にした。
金採り行・・・其の一話、(於 中津川水系 小神流川) 平成18年  夏 ・古へからの語りに 「金」 が眠っていると云う。一攫千金を目指して金採りに行こう・・・。
金採り行・・・其のニ話、(於 中津川水系 小神流川) 平成18年 初秋 ・秋の彼岸の近い頃、いよいよ金採りに向った、大金持ちになれるかと、期待に胸は震えた・・・。
金採り行・・・其の三話、(於 中津川水系 小神流川) 平成18年 初秋 ・着いたぞ〜、腰までも水に浸かって、金の眠っていると云う大渕に近づいた、さて・・・。
金採り行・・・其の四話、(於 中津川水系 小神流川) 平成18年  秋 ・実に、人間の欲得は凄まじいばかり、しかし・・・。
金採り行・・・其の五話、(於 中津川水系 小神流川) 平成18年 晩秋 ・中津川水系の金、その証を古文書から窺い見ると。
春よ春 渓は暫しの桃源郷、(於 安谷川水系 仁田沢) 平成19年  春 ・“春は朧” 桃源郷の渓で遊び更に遡れば、峡間の奥で何やら不思議な音がする。
いつからか岩魚に釣られて・・・、(於 浦山川水系 市兵衛沢) 平成19年  春 ・何時からだろう…岩魚に釣られてしまったのは、奥谿の細流に岩魚と出逢いに行く。
黄金の岩魚は 黄金の眠る山に棲む (於 中津川水系 小倉沢) 平成19年 初夏 ・黄金色の岩魚だ! そうか・・・此処は江戸の頃、平賀源内が金を探し廻った処だ。
我ら爺達の谿へ・・・前編、(於 浦山川水系 某谷) 平成19年 初秋 ・我らの谷は幾つかある。その一つにお土産のミミズを持って訪ねることにした。
我ら爺達の谿へ・・・後編、(於 浦山川水系 某谷) 平成19年  秋 ・お土産を持って、難所を越えた其の先へ・・・。
嗚呼・・・奥武蔵の渓かな、(於 人見入り) 平成19年  夏 ・鼻毛のおっさんと蜘蛛の巣と堰堤と蝦蟇と・・・ 嗚呼、奥武蔵の渓は長閑なり。
恍惚爺共の大神楽沢上流での行状…、(於 浦山川水系 大神楽沢) 平成21年 初秋 ・この爺共は、なんとも自分勝手な悪たれ共だ。
貴方ァ 山をなめたらアカンぜョ・・・、(於 浦山川水系 古棒杭沢) 平成22年 初夏 ・太陽は昇るのが東、落ちるのは西である・・・何としたことか。
マイッタナァ・・・松丸沢、(於 浦山川水系 松丸沢) 平成22年 初夏 ・松丸沢にはマイッタ、林道に戻ると 『マイッタナァ マイッタナァ』 と何処からか声がする・・・。
赤岩魚をさがしての・・・こと、
 秩父イワナの範疇で、繊細にして美しい鮮やかな朱の斑紋で身を装い朱の鰭と朱で腹部を染める地方亜種の奥武蔵タイプ。 そんな赤岩魚を求めて細流を彷徨う・・・。
古棒杭沢という谿は・・・、(於 浦山川水系 古棒杭沢) 平成22年  夏 ・出合いは滝を連ねて実に悪い。しかし…越えると小作りな朱斑の岩魚が棲んでいた。
山女魚で終ってしまった渓、(於 名栗川水系  タタラの入り) 平成26年 初夏 ・堰堤を幾つも越え疲れ果てた先、やっと辿り着いた源流も毛鈎を追うのは山女魚だった。
滝を越えたら居付きの岩魚が、(於 名栗川水系  狼窪) 平成26年 初夏 ・下流は如何もいけない。辿れば複雑な滝場、上に居付きが棲んでいた。
虫食い紋様は此処の特徴か、(於 横瀬川水系  大持沢) 平成26年  夏 ・古い炭焼跡に向う薄い踏跡を辿り行くと、頭部が虫食い紋様の岩魚が。
  難儀な難所を越え行くと・・・、(於 横瀬川水系 小持沢) 平成27年 初夏   ・一つ難所を踏み越えて、二・三と際どい難所を踏み越えると、朱鮮やかな赤岩魚が。 
釣り人達の・・・こと、
 奥山で偶然に出逢う釣人。 原生の自然に身を委ねることを至福の喜びとする釣り人は・・・。
釣り師と釣り人・・・、 平成 4年 晩春 ・根岸氏曰く “自然に溶け込む 釣り人にならなければならない・・・。”
坂爺はホラ吹きなのか・・・、(於 浦山川水系 白殿谷) 平成 7年  春 ・既に還暦をとうに過ぎたる糞爺なのだけれども・・・。
リストラされた釣り人・・・、(於 浦山川水系 広河原沢) 平成11年 晩春 ・竿を振っていると、突然に後ろから 『お見事!』 と声がして・・・。
我が 山釣りの師・・・、(於 中津川水系 山吹沢) 平成17年 初秋 ・奥山の谿で出合ったその人は、恐ろしい似非山賊のような人で・・・。
釣果を聞くにも礼儀が・・・、(於 大血川水系 本谷) 平成17年  秋 ・釣果を聞くにも礼儀がある、特に気難しい彼の爺には・・・。
復刻、堀越康吉毛バリ・・・、(於 入川水系 本谷) 平成18年  春 ・昭和六十一年の夏、入川で掘越康吉氏とお逢いしました。
岩魚達よ、もっと もっと奥へ逃げこめ・・・、(於 中津川水系 学沢) 平成19年  春 ・嗚呼・・・ここにも何時の間にか堰堤が、人間という奴は・・・。
解禁の頃の輩は下司か・・・、(於 浦山川水系) 平成19年  春 ・解禁の当初、竿を出していた中年の親父に釣果を問えば・・・。
奥山で唐突に声を掛けては いけない、(於 大洞川水系 和名倉沢) 平成19年 初夏 ・『ギャー!!』 『に・に・人間ですよね!』 
藪沢のくノ一、(於 名栗川水系 日向沢) 平成25年  夏 ・先行していた釣り人は、丸いお尻の若くて可愛い女性であった・・・。
里での・・・こと、
 夢幻の山谷を降りて里へと戻りますれば、夢覚めて浮世の風は身に沁みるものが・・・。
釣らない棒毛バリ・・・、 平成11年  春 ・殺生はしたくない、なるべく傷付けたくもない。
正鵠の一冊「テンカラ逆さ毛バリ」 平成11年  春 ・私は、右田翁のこの本以外に真の釣り本を知らない。
柔らかい娘さんの手と 高価なてんから馬素は・・・、 平成16年  春 ・十六夜(イザヨイ)には 心の秤は少し狂ってしまうのだろうか・・・。
御巣鷹山、あれから二十年・・・、(於 上州 大蛇倉沢) 平成17年  夏 ・山塊の尾根に日航ジャンボ機は墜落した、釣り人達は・・・。
コヤツ、 只者ではない・・・ 平成18年 晩秋 ・禁漁期、近くの川で雑魚釣りをしていると・・・。
岩登りの鍛錬・・・、(於 奥武蔵 日和田山) 平成19年 早春 ・いよいよシーズン入りだと、爺連が打ち揃って岩を捩り登る鍛錬にと出かけた・・・。
秩父の春、長瀞の火祭り そして露秩父・・・、(於 長瀞) 平成19年  春 ・花ノ魚爺と 「長瀞の火祭り」 を観に出かけた。
春先の憂鬱・・・、 平成19年  春 ・兎角、釣り師という奴は・・・。
嗚呼・・・尿路結石 平成19年  秋 ・無念なり…、色白の可愛い看護婦さんに汚い尻を見せねばならなかった。
若葉の候の枯れ爺の欲情 平成21年 初夏 ・若葉の頃は命盛んなり、老耄した爺も情欲が・・・。
平成二十三年度 吾ら爺連の新年会 平成23年  冬 ・いよいよ倣岸な世捨て爺共の集りは、所詮はかくありなん・・・と。
追憶での・・・こと、
 何んでか記憶にある、四昔も五昔も前のこと・・・。
山と川の追憶、序章・・・、 平成 2年  記 ・遠い古への山川で遊べば・・・。
神様の魚・・・、 平成 2年  記 ・大水の出たときに釣れた魚は神様の魚だった。
川の中の狂女・・・、 平成 4年  記 ・今でも、女の白い裸身が鮮明に想いだされるのです。
年上のクニちゃん・・・、 平成 7年  記 ・クニちゃんは、或る夏の日から一緒に遊ばなくなった。
川上の奴らのバカヤロー・・・、 平成 7年  記 ・川上の奴らは、よっぽど悪いもん食っているのに違いない。
腹が減ったなぁ フミちゃん・・・、 平成 9年  記 ・其の日から、俺は学校に弁当を持って行くのをやめた。
小豆あらい婆の淵・・・、 平成 9年  記 ・日の暮れになると、ザッシザッシザッシと小豆を洗う音がする。
俺らの山から東京が見える・・・、 平成 9年  記 ・俺らの山は高い、だから夜になると東京が見える。
俺らの山はでっかい・・・、 平成11年 記 ・遠い昔の海水浴の帰り、バスの中から見た俺らの山はでっかかった。
想い出せない女の子・・・、 平成17年 記 ・その女の子とは馬小屋の隣の藁小屋で遊んだ記憶がある。
コオコと暖飯器と和子ちゃん・・・、 平成17年 記 ・和子ちゃんは、色が白くてオカッパ頭じゃなかった。
秋の大滝村光岩小学校で・・・、 平成21年 記 ・半昔も前の母校にそっくりだ。“おーい フミちゃ〜ん”
よろず閑話の・・・こと、
 そのほか 雑念に想念のこと・・・。
原 全教の想念に・・・、 平成 4年  記 ・奥秩父の山谷を逍遥するに 原全教を語り去れることはできません・・・。
哀悼・・・ 友は・・・、 平成 4年  記 ・彼は何処へ・・・ 夜、彼の兄から電話があった。。
独り 語り・・・、 平成 6年  記 ・彼は・・・ 今も一緒に釣りをしている 奥秩父の谷で・・・。
吾ら爺達の熊除けの唄は・・・其の一(大久保谷で)、 平成 7年  記 ・熊には出遭いたくない、さならば唄を歌おう・・・。
吾ら爺達の熊除けの唄は・・・其の二(金山沢で)、 平成 7年  記 ・熊に出遭いたくなければ相応しい唄を歌おう・・・。
山は国界に属せりといへども・・・、 平成17年 記 ・この谷に散った若い山愛人は・・・。
井戸沢が山女魚の谿になってしまう日は・・・、 平成19年 記 エェッ!! 大滝の下で山女魚が釣れたって!?。



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