山塊の岩魚 亜種別の特徴の違い


亜種別で特徴は如何違うのだろう・・・、



 エゾイワナ(アメマス) ・体側及び背部に、瞳と同等か大きめで明瞭な白色斑点がある。
S.leucomaenis ・有色の着色斑点は全く無い。
 ニッコウイワナ ・体側の側線辺より上部の斑点は、瞳より小さいが明瞭な白色斑点がある。
S.pluvius ・体側の側線辺下部に、瞳と同程度の黄色・橙色の着色斑点がある。
 ヤマトイワナ ・体側及び背部の白色斑点は、小さくて不鮮明。特に背部はより不鮮明。
S.japonicus ・体側の着色斑点は、瞳より小さく朱紅色の斑点の数は多い。
※ 亜種分類としては、諸々の文献を見ると、概して上のような違いから分類されているようである。
   地方種的なオショロコマ・ゴギ・キリクチ等の種は、秩父山塊には関係は薄かろうと除外した。

    地方亜種となると、各谷によって或は固体によって他と非常によく似た特徴が見られることはある(例‐頭部の流れ紋様)。
   また、他の魚類のように同種でも他との交流は無く限定的に封じられた沢・谷の中で世代を重ねてきた彼らは、
   特徴もその沢・谷の中で継続させてきた為に、その環境によって固有の特色を持つ。
   形体的な特徴・体色・彩色的な特徴である、これは人間の様々な異なる特徴を限定的に現出しているのと同じなのだろう。
   また、同じ沢・谷でも固体によってかなりの違いがある。
   また、突然変異的に異形を呈して発生したものもある。多くは世代を繋ぐことができないが、稀に継続して世代を重ねることもある。


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